mica maruyama
1967年仙台市生まれ BEAMS Styling Director♡ 店舗とオフィスの二刀流♡ファッションの楽しさをお客様にお伝えしてまいります。改めてましてどうぞよろしくお願いいたします。
> Instagram
> BEAMS公式サイト プロフィール
皆様、こんにちは。丸山です。 初めてお目にかかる方がほとんどかと思いますので、まずは少しだけ、私の自己紹介をさせていただきます。
シブカジ全盛期、憧れのBEAMSへ
私がビームスに入社したのは1990年のこと。 「洋服が好き!」「お洒落になりたい!」「服を学びたい!」 そんな純粋な情熱に突き動かされていた時代でした。
当時、シブカジ全盛期。数あるショップの中でも、私の目に一番カッコよく映ったのが渋谷の街に溢れるオレンジビニール=BEAMSでした。当時はまだ東京に原宿の本店と渋谷店の2店舗しかなかった時代です。
満員電車のような渋谷店での日々
私の配属先は、渋谷の〈Ray BEAMS(レイ ビームス)〉。 右も左も分からない新人でしたが、20坪ほどの店内は連日溢れんばかりのお客様!特に週末は、まるで“満員電車”のような熱気で、今でも懐かしく思い出します。
バイヤーとしての転機と、運命のブランド
そんな中、当時店長だった南馬越(前・〈Ray BEAMS〉ディレクター)との出会いがありました。彼にバイヤーとして見出してもらい、長年〈Ray BEAMS〉のバイイングを担当することになります。
世界中の様々なブランドに触れてきましたが、その中でも特に私が今も変わらず愛してやまないブランドがあります。
それが、〈Charles Anastase(シャルル アナスタス)〉です。
本日は、バイヤーとしても一ファンとしても思い入れの強い、このブランドの魅力についてたっぷりとお話しさせていただきたいと思います。
イラストレーターが描く、唯一無二の世界観
さて、私がこれほどまでに惹かれた<Charles Anastase〉。 ご存知の方も多いかと思いますが、改めてその魅力を紐解かせてください。
シャルルはフランスとロンドンを拠点に活動するデザイナーですが、実はキャリアのスタートは“イラストレーター”という、ファッション界では少し珍しい経歴の持ち主なのです。
“ロマンティック”と“毒”の絶妙なバランス
彼の作る服を語る上で欠かせないのが、その芸術的な感性が生み出す独特のムードです。
ドリーミーでロマンティックなシルエット
どこか危うさを秘めた“毒”のあるエッセンス
この相反する要素が共存しているのが、シャルルの真骨頂。 ただ可愛いだけではない、一度見たら忘れられない強烈な個性が、世界中のファッショニスタ、そしてバイヤーの心を掴んで離しませんでした。
私がバイヤーとして初めて彼のコレクションを目の当たりにした時も、その繊細なイラストがそのまま服に宿ったような、圧倒的な世界観に衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
私たちが恋した、あの“にこちゃんボタン”
〈Charles Anastase〉を語る上で、絶対に外せないアイテム。 それは、皆さんもきっと記憶に刻まれているであろう、あの“にこちゃんボタン(スマイルボタン)”のトレンチコートです。


トラディショナルで少し硬いイメージのあるトレンチコートに、遊び心たっぷりのスマイルボタン。一見ミスマッチなようでいて、袖を通すと不思議と完璧なバランスで馴染んでしまう。
初めてこのコートを見た時、「なんて自由で、なんて可愛いんだろう!」と胸が高鳴ったのを覚えています。(画像は丸山私物)
バイヤーとして、一人の女性として
バイヤーとして多くの服を見てきましたが、シャルルのトレンチには、着る人を一瞬で笑顔にする魔法のような力がありました。
クラシックなディテールへの敬意がありつつも、そこにイラストレーター出身の彼らしいポップな感性が光る。この“真面目さと遊び心”のバランスこそが、私が長年〈Ray BEAMS〉で大切にしてきたマインドそのものでした。
今でもこのコートを見返すと、当時のバイイングの緊張感や、お客様が鏡の前で「可愛い!」と笑顔になられた瞬間の光景が、昨日のことのように思い出されます。
皆様の中にも、この「にこちゃんボタン」に心を奪われた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の出品は、『ラウンドカラーコート』
〈Charles Anastase〉の世界観を象徴するような、グレーのウールコート。 一見するとクラシックなAラインのシルエットですが、そこには彼ならではのこだわりが詰まっています。
> charles anastase / コート / FREE / LT.GREY – BEAMS digroo
印象を引き締める“黒い襟”と“カッティング”


一番のポイントは、顔周りをひっそりと縁取り、シックに見せてくれる黒い襟。 直線の中に柔らかなラウンドが同居するアールデコ調のカッティングが、全体のシルエットに心地よい緊張感を与えています。「モダンで潔いのに、どこか夢見がちで愛らしい」そんな、相反する要素が溶け合う唯一無二の佇まいに、当時の私は一瞬で心を奪われました。

遊び心を忘れない“にこちゃんボタン”
そして、視線を集める大きなボタン。 近づいて見ると……そこにはあの、愛らしいスマイルが隠れています。 重厚感のあるコートに、このチャーミングなボタンを合わせるセンス。これこそが、イラストレーターとしての顔を持つシャルルが、服というキャンバスに描いた「遊び心」なのだと思います。
38年経っても変わらないときめき
30年以上ファッションの世界に身を置いてきましたが、このコートを手に取るたびに、入社当時の「お洒落になりたい!」と願っていた純粋な気持ちが蘇ります。
良い服には、時間を超えて着る人の背筋を伸ばし、心を弾ませてくれる力がある。 このシャルルのコートは、私にそのことを改めて教えてくれる存在です。
24年の時を経て。私が今、改めて伝えたい〈Charles Anastase〉への想い
mica maruyama
1967年仙台市生まれ BEAMS Styling Director♡ 店舗とオフィスの二刀流♡ファッションの楽しさをお客様にお伝えしてまいります。改めてましてどうぞよろしくお願いいたします。
> Instagram
> BEAMS公式サイト プロフィール
皆様、こんにちは。丸山です。 初めてお目にかかる方がほとんどかと思いますので、まずは少しだけ、私の自己紹介をさせていただきます。
シブカジ全盛期、憧れのBEAMSへ
私がビームスに入社したのは1990年のこと。 「洋服が好き!」「お洒落になりたい!」「服を学びたい!」 そんな純粋な情熱に突き動かされていた時代でした。
当時、シブカジ全盛期。数あるショップの中でも、私の目に一番カッコよく映ったのが渋谷の街に溢れるオレンジビニール=BEAMSでした。当時はまだ東京に原宿の本店と渋谷店の2店舗しかなかった時代です。
満員電車のような渋谷店での日々
私の配属先は、渋谷の〈Ray BEAMS(レイ ビームス)〉。 右も左も分からない新人でしたが、20坪ほどの店内は連日溢れんばかりのお客様!特に週末は、まるで“満員電車”のような熱気で、今でも懐かしく思い出します。
バイヤーとしての転機と、運命のブランド
そんな中、当時店長だった南馬越(前・〈Ray BEAMS〉ディレクター)との出会いがありました。彼にバイヤーとして見出してもらい、長年〈Ray BEAMS〉のバイイングを担当することになります。
世界中の様々なブランドに触れてきましたが、その中でも特に私が今も変わらず愛してやまないブランドがあります。
それが、〈Charles Anastase(シャルル アナスタス)〉です。
本日は、バイヤーとしても一ファンとしても思い入れの強い、このブランドの魅力についてたっぷりとお話しさせていただきたいと思います。
イラストレーターが描く、唯一無二の世界観
さて、私がこれほどまでに惹かれた<Charles Anastase〉。 ご存知の方も多いかと思いますが、改めてその魅力を紐解かせてください。
シャルルはフランスとロンドンを拠点に活動するデザイナーですが、実はキャリアのスタートは“イラストレーター”という、ファッション界では少し珍しい経歴の持ち主なのです。
“ロマンティック”と“毒”の絶妙なバランス
彼の作る服を語る上で欠かせないのが、その芸術的な感性が生み出す独特のムードです。
ドリーミーでロマンティックなシルエット
どこか危うさを秘めた“毒”のあるエッセンス
この相反する要素が共存しているのが、シャルルの真骨頂。 ただ可愛いだけではない、一度見たら忘れられない強烈な個性が、世界中のファッショニスタ、そしてバイヤーの心を掴んで離しませんでした。
私がバイヤーとして初めて彼のコレクションを目の当たりにした時も、その繊細なイラストがそのまま服に宿ったような、圧倒的な世界観に衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
私たちが恋した、あの“にこちゃんボタン”
〈Charles Anastase〉を語る上で、絶対に外せないアイテム。 それは、皆さんもきっと記憶に刻まれているであろう、あの“にこちゃんボタン(スマイルボタン)”のトレンチコートです。
トラディショナルで少し硬いイメージのあるトレンチコートに、遊び心たっぷりのスマイルボタン。一見ミスマッチなようでいて、袖を通すと不思議と完璧なバランスで馴染んでしまう。
初めてこのコートを見た時、「なんて自由で、なんて可愛いんだろう!」と胸が高鳴ったのを覚えています。(画像は丸山私物)
バイヤーとして、一人の女性として
バイヤーとして多くの服を見てきましたが、シャルルのトレンチには、着る人を一瞬で笑顔にする魔法のような力がありました。
クラシックなディテールへの敬意がありつつも、そこにイラストレーター出身の彼らしいポップな感性が光る。この“真面目さと遊び心”のバランスこそが、私が長年〈Ray BEAMS〉で大切にしてきたマインドそのものでした。
今でもこのコートを見返すと、当時のバイイングの緊張感や、お客様が鏡の前で「可愛い!」と笑顔になられた瞬間の光景が、昨日のことのように思い出されます。
皆様の中にも、この「にこちゃんボタン」に心を奪われた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の出品は、『ラウンドカラーコート』
〈Charles Anastase〉の世界観を象徴するような、グレーのウールコート。 一見するとクラシックなAラインのシルエットですが、そこには彼ならではのこだわりが詰まっています。
> charles anastase / コート / FREE / LT.GREY – BEAMS digroo
印象を引き締める“黒い襟”と“カッティング”
一番のポイントは、顔周りをひっそりと縁取り、シックに見せてくれる黒い襟。 直線の中に柔らかなラウンドが同居するアールデコ調のカッティングが、全体のシルエットに心地よい緊張感を与えています。「モダンで潔いのに、どこか夢見がちで愛らしい」そんな、相反する要素が溶け合う唯一無二の佇まいに、当時の私は一瞬で心を奪われました。
遊び心を忘れない“にこちゃんボタン”
そして、視線を集める大きなボタン。 近づいて見ると……そこにはあの、愛らしいスマイルが隠れています。 重厚感のあるコートに、このチャーミングなボタンを合わせるセンス。これこそが、イラストレーターとしての顔を持つシャルルが、服というキャンバスに描いた「遊び心」なのだと思います。
38年経っても変わらないときめき
30年以上ファッションの世界に身を置いてきましたが、このコートを手に取るたびに、入社当時の「お洒落になりたい!」と願っていた純粋な気持ちが蘇ります。
良い服には、時間を超えて着る人の背筋を伸ばし、心を弾ませてくれる力がある。 このシャルルのコートは、私にそのことを改めて教えてくれる存在です。